当科の鈴木　潤講師による論文「A possible increase in penicillin-resistant strains of Treponema pallidum」が、感染症分野で権威ある国際誌『Clinical Infectious Diseases』のCorrespondenceセクションにオンライン先行公開されましたことをお知らせいたします。

論文の要旨と意義
本論文は、梅毒の病原体である梅毒トレポネーマにおいて、これまで存在しないとされてきたペニシリン耐性株が増加傾向にある可能性について警鐘を鳴らすものです。先行研究で示された梅毒治療の標準薬であるペニシリン、および代替薬であるドキシサイクリンを併用する治療法に関し、その有効性について専門的な見解を提示しています。
本論文は、梅毒の薬物治療戦略に重要な示唆を与えるものであり、公衆衛生上の観点からも極めて意義深いものとなります。